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旧友

「いいから早くゴミを拾ってください!!」

「このガキ・・・調子に乗りやがって!!」

男が腕を振り上げた。

が、その腕は無月には当たらずそのまま後ろに捻りあげられた。

そう。無月に振りあげた腕は銀河に掴まれていたのだ。

「痛ててッ!!離せよ・・・このッ!!」

「まぁまぁそう怒らずに。おっさん、あんまり怒りすぎたら体に良くないぜ?」

銀河はあくまで冷静に男の腕を捻りあげたまま続けた。

「それにおっさん。アンタが今ここでこうやって大声で怒鳴ってるのって周りの人から見たらどんな風になるんだろうなぁ?

「あ?」

「全部見てた俺から言わせてもらうとどう見てもおっさんが悪者なんだけど。」

「今時こんな事で悪者扱いするヤツなんかいるワケないだろ!!いい加減離せ!!」

(このおっさん・・・あくまで自分は悪くないって思ってるのかよ・・・)

いつまでも自分のした事を認めない男に対して、そろそろ銀河も限界だった。

その時だった。

「いい加減にしろクソジジイ!!てめぇが悪いって言ってんだろうが!!さっさとゴミ持って帰りやがれ!!」

「ぐッ・・・・」

男は怒鳴り声のする方を見たかと思うと、次の瞬間には吹き飛ばされていた。

「え・・・?」

(いったい何が・・・?)

さすがの銀河もビックリして、咄嗟に声のするほうを見た。

するとそこには・・・・

「あ、あはは・・・変な所見られちゃったなぁ・・・」

「無月・・・今のってまさか・・・お前?」

そう。さっき怒鳴り声をあげて男を殴り飛ばしたのは無月だったのだ。


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~デート~

「う~ん・・・何着ていこう・・・」

星吾は鏡の前で服を着てはずっと同じ事を繰り返していた。

「初デートだからって変に張り切って銀河さんに呆れられても嫌だし・・・。」

デートをいう事を今までやったことがなかった星吾はデートが始まる前から悪戦苦闘していた。

「星吾~早くしなさい!!銀河君と待ち合わせしてるんでしょ~?」

「あ、はい今行きます!!」

(いつも通りでいいよもう!!)

自分にそう言い聞かせて星吾は待ち合わせ場所の映画館へ急いだ。






「すみませんっ!!遅くなりました・・・っ」

あの後、急いで映画館まで走っていったのだが、鏡の前で悪戦苦闘していたせいか、待ち合わせ時間に30分近く遅れてしまった。

「本当にごめんなさい・・・こういうの初めてだったから僕・・・何着て行ったらいいのかとさっぱりわからなくて・・・。」

「な~に言ってんだよ。別にいいじゃんそんな事。」

「銀河さん・・・?」

「それよりか、俺とのデートをそんな風に思ってくれたほうが嬉しいよ。」

さっきから謝ってばかりの星吾に銀河は笑顔でそう答えた。

「ありがとう・・・ございます。」

「さ、映画始まるぜ!!行こう!!」

「はいッ!!」

こうして2人の初デートが始まった・・・・。







「いや~映画良かったなぁ~。」

「はい!!最後がすんごい感動的で・・・僕思わず泣きそうになっちゃいましたよ。」

「だなぁ~。俺も何か泣きそうになったよ。てか、星吾は途中で泣いてなかったか?」

「え?そうでした?自覚はなかったですけど・・・。」

「いや、絶対にあれは泣いてたよ!!俺ずっと見てたもん!!」

「銀河さん・・・それって・・・」

「え・・・?あ、その別にずっと星吾を見てたとかじゃないぞ!?たまたま見たらだな・・・」

星吾がふと思ったので言った一言に銀河は慌てて顔を真っ赤にした。

「だから・・・その・・・」

「ふふっ、もういいですよ銀河さん。銀河さんの表情見ればよく分かりましたから。」

「なっ・・・!!」

(銀河さんって・・・本当に分かりやすいんだから・・・・)

「あ、僕ちょっとお腹すいてきちゃいました。どこか店に入りませんか?」

「あ、あぁ・・・分かった。じゃあそこのレストランでいいか?」

「はい、僕はなんでもいいですよ。それじゃあ行きましょう!!」


まだ少し顔が赤い銀河を見て星吾はほほ笑むと、そのまま仲良く店に入って行った。



レストランに入った銀河と星吾は早速メニューを注文する事にした。

「俺はパスタとかがいいかなぁ。星吾は?」

「僕はハンバーグを。その・・・・・・・・・・・」

「ん?」

銀河が星吾の方を見ると星吾はデザートのメニューをちらちら見ていた。

「パフェ頼みたいのか?食べたいなら頼めよ。」

「で、でもこの歳になってパフェとか恥ずかしいです///」

「何で?可愛くていいじゃん。俺はパフェ食べてる星吾が見たいけどな?」

「そ、そうですか?じゃあ頼む事にします。」

星吾は顔を真っ赤にしながらパフェを注文した。

やがて、注文したモノが来て食事を始めると星吾が口を開き

「今日は本当に楽しかったです。こんなに楽しいのは久しぶりでした。」

「俺も、楽しかったよ。お前さえよければまたデートしような。」

「はい☆」

食事が終わった後銀河は星吾を家まで送って行く事にした。

「わざわざ送ってもらってすみません。本当に今日はありがとうございます。」

「いや、俺も楽しかったよ。」

銀河が帰ろうとすると

「銀河さん!!」

急に名前を呼ばれ後ろを振り向くと

「・・・・・・・・んな///」

いきなり星吾にキスをされていた。

「それじゃあ、また学校で☆」

満面の笑みを浮かべると星吾は家に入っていった。

「お、おう///」

ぼっーとしながら帰っていると、どこかで聞いた事のある声が聞こえた。

「何ですか俺はアナタがポイ捨てしたから注意してるだけです!!」

「はぁ?ポイ捨てぐらいでガタガタ言うんじゃねぇよ!!」

どうやらもめているみたいだ。

「あいつは・・・・・・・・・無月!!」

そこにいたのは昔の銀河の親友だった。

とりあえず銀河は仲裁に入る事にした。





~想い~

銀河は家に帰って朝食を食べながら星吾の事を見てみたが、星吾は特別変わった様子もなく

しっかりと朝食を食べていた。

銀河は自分の意思をはっきりと星吾に伝えたかったのと、星吾の気持ちが知りたかった事もあり

星吾を外に遊びに誘ってみる事にした。

幸い今日は土曜日。時間はたっぷりある。

「な、なぁ星吾。これから俺とどっか遊びに行かないか?」

「いいですね☆じゃあどこに行きましょうか?」

「そうだなぁ・・・・・まずはゲーセンなんてどうだ?」

「ゲーセン?・・・あぁ、ゲームセンターですね。興味はあったんですけど父さんががそういうのはダメだって言って止められてて・・・でも、せっかく銀河さんが誘ってくれたんだから今日ぐらい、いいですよね♪」

「だな☆行こうぜ!!」

銀河と星吾はゲームセンターに向かった。

ゲームセンターではレースゲームをしたり音楽ゲームをしたりQMAをしたりwなど色々な事をして遊んだ。

「銀河さんってゲームお上手なんですねぇ☆」

目をキラキラさせながら尊敬のまなざしを向ける星吾。

「そ、そんな事ねぇよ///」

銀河は照れながら、しかし嬉しそうに言う。

「ぁ、これ可愛いなぁ。」

星吾が見つけたのはクレーンゲームの中に入っているクマのぬいぐるみ。

明らかに欲しそうな感じの星吾に銀河は人肌脱ぐ事にした。

「じゃあ、俺がとってやるぜ。」

「本当ですか!?ぁ、でもこれ難しいんじゃ・・・・」

「任せとけって。絶対取ってやるからさ☆」

そう言うと銀河は慣れた手つきでクレーンを動かし始める。

すると絶妙のタイミングでクマのぬいぐるみをつかみあっという間にぬいぐるいは穴に落ちた。

「ほらよっ☆」

「わぁ、ありがとうございます♪僕この人形一生大事にします!!」

星吾の本当に嬉しそうな表情を見た銀河は嬉しくもあり同時に胸の当たりが締め付けられる感じがした。

(俺は、星吾が好きだ。この想いは本物だ。でも、星吾は俺の事をどう思ってるんだ?友達?それとも・・・・・こんな中途半端なままじゃダメだ。星吾の気持ちが知りたい。)

「星吾、この後公園行かないか?そこでジュースでも飲みながら休憩しようぜ。」

「わかりました。じゃあ、公園に行きましょうか。」

(公園で俺は自分の気持ちを伝えて星吾の気持ちを聞く。本当は俺の事をどう思ってるのかが怖い。でも、星吾の気持ちが知りたいんだ。)

銀河はそんな想いを秘め公園へ向かうのであった。



「じゃあ、ちょっとジュース買ってくるからここで待っててくれないか?飲み物はコーラでいいだろ?」

「はい分かりました。あ、お金出しますからちょっと待っててください・・・。」

「いいってそれくらい。俺が今日は奢るからさ。」

「でも・・・。」

「気にすんなって。じゃあちょっと待ってろよ!!」

銀河はそう星吾に言って、自動販売機に走って行った。




「星吾の本当の気持ちかぁ・・・。」

銀河は自動販売機の前でまたも一人で悩んでいた。

理由はもちろん星吾の事だ。

「確かに星吾の気持ちも知りたいだよ・・・。でもなぁ・・・。」

もし嫌と言われたらどうしよう・・・。

その事だけが銀河の頭の中から離れなかった。

そうしてしばらく自動販売機の前で銀河が悩んでいると、相当時間が経っていたようで、手に持っていたコーラが少し暖かくなっていた。

「ヤベッ!!星吾待たせてるんだった!!」

銀河は我に返り、急いで星吾の所へ向かった。

「星吾~おまたせ~。ゴメン遅くなって。」

「いえいえ気にしなくていいですよ。また何処かへ消えてしまったのではないかと心配しましたけど。」

「その事はもういいだろ~。ほらコーラ。」

「ありがとうございます。」

2人はそのあとしばらく無言でコーラを飲んでいた・・・・。



(あ~何でこういう時に限って話題が思いつかないんだよぉぉぉ!!)

あまりに長すぎる沈黙に銀河は我慢の限界だった。

そして何より星吾の本当の気持ちが聞きたくて仕方がなかった。

銀河はついに意を決して星吾のほうを向いた。

「星吾!!あのなッ・・・。」

「は、はいッ!!どうしたんですか?」

銀河が突然こちらを向いて話し出したので、星吾まで大きな声を出してしまった。

「あのな・・・。これから聞く話をよく聞いていてほしいんだ・・・。」

「銀河さん・・・?」

「大事な話だからちゃんと聞いてほしいんだ・・・頼む。」

「・・・・。」

銀河がこれから何を話そうとしたのかわかったのか、星吾はしばらく考えたあと頷いた。

「わかりました。話聞かせてください・・・。」



銀河の心臓は破裂寸前と言っていいほど程ドキドキしていた。

「話ってのはだなぁ・・・・・・・・その、お前は俺の事どう思ってるのかなぁって思って。」

「僕が、銀河さんの事を?もちろん大切な親友に決まってるじゃないですか。」

「それだけか?」

「ぇ?」

「それだけなのか?俺はッ・・・・・・・俺は星吾の事が好きだ!!もちろん親友としても、その・・・恋愛的な感情でも大好きだ///」

「ぎ、銀河さん!?それって今日の朝した事とも関係あるんですか?」

「ッ、そ、そうだよ。あれはお前の事が好きだったからシタんだ。」

「あ・・・・・・・///」

お互い、今朝の事を思い出して、二人は真っ赤になる。

「俺は、お前が大好きだ。誰よりもお前の事を大切にするし、守ってみせる。これが、俺の正直な気持ちなんだけど、お前は俺の事どう思う?・・・その、恋愛的な意味で///」

「ぼ、僕も銀河さんは優しくしてくれるし大好きです。それに・・・・・・・」

「それに?」

「朝にされたキス。。。イヤじゃなかったです。むうしろ嬉しかったです///」

「そ、それって。」

「んと、何て言ったらいいのかわからないですけど、末永くよろしくお願いします。」

「星吾ぉぉぉぉぉぉ!!」

星吾に抱きつく銀河。

「うわわわわ、何ですか!?」

「俺、嬉しいよ。一生大切にするからな♪・・・ま、まずは手とか繋いでみる?」

「ハイ☆」

繋いだ星吾の手は暖かかった。

二人は幸せな気持ちに満ちたりていた。

「明日は日曜日だし、どっかデート行くか☆どこ行きたい?」

「僕、今見たい映画があるんですよ。一緒に行ってくれますか?」

「わかった。じゃあ、また明日、この公園集合でいいな?」

「ハイ。楽しみにしています。では、また明日。」

二人は公園で別れて、家に帰る事にした。

銀河は家に帰っても上機嫌のままだった。

「明日は星吾とのデート☆たくさん楽しませてやらないとな。えっと、財布と携帯と・・・・・・」

銀河は準備を遅くまでして、ベットでウキウキしながら眠りについた。

一方星吾も・・・・・・・・

「今日は緊張したなぁ。でも、銀河さんに嬉しい事たくさん言ってもらえた。明日は映画、楽しみだなぁ☆」

今日起こった事をちょっぴり照れながらも、眠りについた。





theme : BL小説
genre : 小説・文学

~確信~

スズメの鳴く声に銀河は目を覚ます。

「ん・・・・・・・・あぁ、朝か。・・・・・・・・んな!!」

隣には銀河にしっかりと銀河に抱きついている星吾がいた。

「あ、そういえば、昨日は星吾と一緒に寝ちゃったんだっけ。」

そこへ、部屋に近づいてくる足音が。

「銀河~?起きてるの?昨日は二人とも疲れてねちゃったみたいだから星吾君の連絡先連絡網で

調べてご両親には連絡しといたから安心してって星吾君が起きたら言っておいてね。今日は土曜日

だし、星吾君も気持ちよさそうに寝てるからあんただけ先に朝ごはん食べちゃいなさい。」

「わかったよ。んじゃあ、顔洗ったら行く~。」

そう説明すると母は部屋から出て行った。

銀河は寝ている星吾の顔をじっと見る。

(お、俺確かに昨日星吾にドキドキしたしその・・・・・ムラムラしたよな?)

「はは、まっさかぁ、俺が男なんかに勃つ訳ないじゃん。」

といいつつも寝ている星吾の顔に目がいってしまう。

(い、いや、この胸のドキドキ感といい昨日の星吾に対しての俺の体の反応・・・・俺ってまさか・・・)

「星吾の事が好き・・・とか?」

そう考えれば考えるほど納得がいってしまい、銀河はその感情に納得せざるをえなかった。

「俺が男を好きになるなんてなぁ。でも、星吾は俺の事そんな風には思ってないだろうしなぁ。」

星吾はスヤスヤと幸せそうな顔をして寝ている。

「綺麗な顔だなぁ。それに・・・・・・・・か、可愛い///」

「んッ・・・・・・・」

星吾が寝返りをうつ。

「おわっ!!び、びっくりした。」

寝返りをうつ星吾、笑っている星吾、勉強をしている星吾、銀河には全てが可愛く思えてしょうがなか

った。そんな銀河にある衝動が襲い掛かる。

「い、今ならキスぐらいしても気づかないかな?」

星吾に触れたい、星吾の全てが欲しいと思う考えは大きくなってくるばかりで、銀河はもう抑えが効か

なかった。

「少しだけ。少しだけだから。」

そう自分に言い聞かせつつ、星吾の唇にキスをしてみた。すると・・・・・・

「ぎ、銀河さん!?」

なんと、星吾は目を覚ましてしまった。

「ぇ、えっと銀河さんこれはどういう///」

星吾は顔を真っ赤にしながら銀河に尋ねる。

「あ、えと、こ、こ、これはその、ごめんっ!!」

銀河はそういうと急いで部屋を飛び出した。

「銀河さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

星吾は銀河の行動を不思議に思いつつも真意を確かめるために後を追い掛けてみる事にした。




(くそっ・・・俺マジで何やってるんだよ・・・)

銀河は部屋から飛び出したあと、近くの公園で一人でブランコに乗って落ち込んでいた。

例えどんなに星吾が天然で無意識にそういう行動をとっているとしても、それにつけ込んで襲うというのは最低な行いだ。

それを今してしまった銀河は星吾をおいて一人で公園まで来たのだ。

部屋に星吾を1人残して。

銀河は今さっき自分がやってしまった事を深く反省しながら、深いため息をついた。

するとしばらくして、そんな銀河を追って星吾が息を切らせながら走ってきた。

「銀河さん・・・いきなりどうしたんですか・・・こんな所まで来て・・・。」

ゼェゼェと息を切らしながら星吾は言った。

「どうしたんですかって・・・。」

「いきなり部屋を飛び出したんですからビックリしましたよ。」

「はぁ・・・。お前、今さっき俺にされた事覚えてないのか?」

まさかそこまで星吾がぬけているヤツだとは思ってはいないが、一応銀河は聞いてみた。

「まさか。忘れてるワケないですよ。さすがにいきなりだったのでビックリはしましたが・・・。」

星吾があまりにも普通にそう言ってきたので、銀河は少しあきれるようにして言った。
「ビックリしたって・・・。普通嫌だったとかそういう事言うんじゃないのか・・・?」

「え?どうしてですか?」

「いや、だってお前・・・。普通男にいきなりキスなんかされたら嫌だろ・・・。」

「別に僕がそういうのいいと思いますよ。人を好きになるっていう事は素晴らしい事だと僕は思いますし。」

それがごく普通であるかのように言ってくる星吾に銀河はますます訳が分からなくなってきた。

「いや・・・でもなぁお前・・・。俺はお前の隙につけこんでああいう事したんだぞ?なのに、嫌じゃなかったって・・・それじゃあまるで・・・。」

(俺と同じ想いがあるように錯覚しちまうじゃん・・・)

「隙につけこむっていう言い方はあまりよくないですよ。それに僕は銀河さんにキスされても別に嫌ではないって言ってるじゃないですか。」

「うぅ・・・そうじゃなくて・・・俺が言いたいのは・・・。」

「あ、そういえば銀河さんのお母さんが朝食を作ってくださってるそうですよ。早く戻りましょう!!」

「え?あ、ちょっと待てって!!」

銀河が頭の中で考え事をしてる間に星吾はあっという間に走って家に戻っていった。

(くそぉ~結局あやふやなまま終わっちまったじゃんかよぉ・・・)

銀河は自分の不甲斐なさとヘタレっぷりにまたも深くため息をついた後、星吾を追って家に戻るのだった・・・。

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genre : 小説・文学

~恋心?~

学校が終わってその日は星吾と一緒に帰る事になった。

「あぁ腹減った~。」

「本当ですね。フフ、でも、銀河さん授業中寝てませんでした?」

「う、う、うっせぇな。ってか見てたのかよ。」

「はい。僕、外の景色を見たり星空を見たりするのが好きなんですが僕の席から外を見ようとしたら

丁度銀河さんの席も見えるんですよ。」

星吾は嬉しそうに話す。

そんな中、銀河はさっきの手をつないでいた時の事を思い出していた。

(あいつの手ちっちゃかったなぁ。ちゃんと飯とか食ってるのかよ。というより思い出しただけで・・・・)

銀河の心臓の脈打つスピードが速くなる。

(あぁ!!何でこんなにドキドキするんだよ!!わっかんねぇなぁ。)

と色々考えていると、

「銀河さん?どうかしたんですか?」

星吾が不思議そうに銀河を見る。

「え!?あ、いやぁ、あはは、なんでもない、なんでもない。」

「?ならいいんですけど。」

銀河は誤魔化すために違う話題を振る事にした。

「それよりほら、早く家に帰らないと親が心配するんじゃないのか?」

自分でも無茶な誤魔化し方だと思ったが今の銀河にはこれしか思い浮かばなかった。

と、急に星吾の表情が暗くなり悲しそうな顔をする。

「・・・・・僕の家、両親が共働きで遅くまで帰って来ないんですよね。だからいつも食事はコンビニと

かで買って帰るんですよ。・・・・・あ、すいません!!こんな話聞いてもつまらないですよね。」

ニコッと笑顔を見せる星吾。

しかし、銀河には星吾の表情はどう見ても無理して笑っているよに見えた。

そこで、銀河は、

「あ、あのさぁ。」

「何ですか?」

「その、お前さえよかればだけどさ、き、今日俺の家に来ないか?」

「星吾さんの家に?」

「あ、別に変な気持ちとかで言ってる訳じゃないからな!!」

銀河が一人慌てていると星吾は嬉しそうな顔をして

「いいんですか!?うわぁ。僕、友達の家行くのとか初めてなんですよね。」

普段あまり大きな声を出さない星吾が珍しく大きい声を出す。

「ぇ、お前友達の家行った事ないのか?」

「ええ。今まで友達らしい友達ができなかったもので。」

また、悲しそうな表情に戻ろうとする星吾に元気を出させようと、

「じゃあ、今から俺の家に来いよ。なんだったら夕飯とかも食べて行くか?親遅いんだろ?」

そう、誘うと星吾はまた目をキラキラさせて少し興奮気味に、

「はい!!是非お邪魔させてください。とっても楽しみです。」

また、嬉しそうな星吾の顔を見て銀河も嬉しくなる。

(喜んでくれたみたいでよかった。俺はコイツを守ってやりたい。笑顔が見たい。)

星吾の笑顔を見ると嬉しくなり、心があたたかくなるこの感覚がなんなのか、銀河はその

感情がなんなのかと考えつつ星吾と家に向かう事にした。

「よし、行くか。」

「はい!!」









「ただいま~。」

「お帰り~。ってあら?後ろの子は銀河のお友達さんかしら?」

「そうそう。星吾っていうんだ。何かいつもは一人で晩飯食べてるって言ってるから、俺の家で食べるように言ってきてもらったんだ。」

「初めまして。天音星吾と申します。突然来てしまって申し訳ありません。」

星吾が大人顔負けの超丁寧挨拶でそう言うと、銀河の母親はあまりの丁寧さにビックリしてしまった。

「あらら。そんなご丁寧にしなくても・・・。ウチなんかでよければいつでも来てもらっていいからね。ほら、銀河案内してあげて。」

「はいはい。じゃ、とりあえず俺の部屋に案内するよ。」

「はい、それではお邪魔します。」

星吾は相変わらずの敬語でそう言って、銀河に案内されて部屋へと向かった。


「ここが俺の部屋だよ。って散らかってるなぁ・・・。」

何故か星吾にこの散らかった部屋を見られると変に恥ずかしくなった銀河は、慌てて部屋を片付けはじめた。

「すまん、ちょっと片付けるからそこらへんのベッドで適当にくつろいでいてくれないか?」

「はい、分かりました。」

星吾は素直に頷いて、そのままベッドに座って銀河が片付けているのをじっと見ていた。

そしてそのじっと見る星吾の視線で銀河はまた変な気持ちになった。

(何だよこの気持ち・・・。最近俺変だぞ・・・ッ)

銀河はぶんぶんと頭を振って変な気持ちを振り払って、とりあえず目の前の散らかっているゴミを減らす事を考えた。

こうして30分近くが経過し、掃除がようやく終了した銀河は、ベッドにいる星吾のほうを振り向いた。

「ごめんな待たせて・・・。って星吾・・・?」

銀河がそう言いかけながら星吾を見ると、星吾はベッドのうえでスヤスヤを寝息をたてながら寝ていた。

(嘘だろッ!?寝てるのかよ!?)

突然の緊急事態(?)に銀河は慌てた。

「しゃあない。寝てる星吾には悪いけど起こすかな・・・。」

そろそろ晩御飯も近づいてきていたので、銀河は星吾を起こそうと星吾に近づいた。

「お~い、そろそろ晩御飯だから起きろ~。」

銀河が体を軽く揺すってそう言って起こそうとすると、星吾が突然銀河に抱きついてきた。

「な、な・・・ッ!!星吾!?」

突然の星吾の抱きつきに銀河は頭の中が真っ白になった。

しかも抱きついた銀河を星吾はそのままベッドに押し倒して抱きついたまま眠りだした。

(ちょ・・・ッ。どうしたらいいんだよぉ・・・)

ベッドの上で男2人が抱き合っている。

周りから見ればどう見ても異様な光景である。

普通の友達なら殴り飛ばしてでも起こしていたのだが、星吾だけには何故かそれができなかった。

むしろこのままずっといたいという気持ちが銀河の中にあった。

(って何考えてるんだよ俺ッ!!大体、星吾は男だぞッ!!)

自分の中での変な考えを必死に振り払おうとするが、考えれば考えるとほど余計に意識してしまい、体がだんだんと熱くなってきた。

そして仕舞いには、銀河の昂ぶりが少しだけ堅くなっているという自体にまで陥ってしまった。

「う、嘘だろ・・・?」

自分の体の反応に驚きを隠せない銀河は、しばらく唖然としていた。

「くそ・・・ッ。ここで処理するワケにもいかいないし・・・。

自分が何故興奮してしまったのか・・・。

その意味も分からないまま、銀河は星吾と共に夢の世界へと意識が離れていったのであった・・・・。

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プロフィール

KAITO兄&タツボン

Author:KAITO兄&タツボン
KAITO兄&タツボンがリレー形式で小説を書いているブログです☆
なお、BL小説(18禁アリ)なので、苦手な方はご注意ください。
ご意見・ご感想などじゃんじゃんお待ちしております♪

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